ホトトギスの発行所は 新造成ったばかりの 丸ビルにあったので 震災を やり過ごすことができたという。 界隈の 描き方が 詳細をきわめていて 洋式トイレにまたがる人や 流さない人も 続出したようだ。 今では 我が国は トイレ 先進国と 見られられているようだけど 物事の はじまりは こんなものだと 感じた。
題名『丸の内』を“丸ビル”ーー丸の内ビルヂングーーを拠点に俯瞰視したエッセイです。丸の内の歴史資料として見ても、素晴らしい作品だと思います。浅学非才の愚生は、俳句誌『ホトトギス』が、当時最先端の“丸ビル”に発行所を置いていたことを、本作品ではじめて知りました。現在の東京駅の丸の内側は、本作品の情景を遺す風景が皆無かもしれません。ただ、本作品に登場する「休日」と「正月」の丸の内の風景は、現代も、当時と同じ様な風景かと思います。