「浅草灯籠」の感想
浅草灯籠
あさくさどうろう

正岡容

分量:約15
書き出し:大正文化の一断片たる浅草オペラの楽屋並びにその俳優たちの生活を最も具さに美しく描破してゐるものは、谷崎潤一郎氏の「鮫人」だらう。何ゆゑに作者はあの秀作の筆を半途にして擲つてしまつたか、大正浅草風俗文化史の上からも一大痛恨事と云はざるを得ない。宇野千代、十一谷義三郎、浜本浩と同じ世界を材とした小説はそのゝちも寡くないが、「鮫人」のたゆたな力量感を上越す作品はまだ出現を見ないやうである。「評判の、日本...
更新日: 2021/04/02
19双之川喜41さんの感想

 オーケストラ付き落語を 演じたと言うくだりがある。 一体 どんなことになるのか 想像つきませんな。 芥川▫高見▫永井なども 出没していたようで 盛んな頃の浅草が 偲ばれます。