「根津遊草」の感想
根津遊草
ねづゆうそう

正岡容

分量:約9
書き出し:私に団子坂周辺を描いた小説が二つある。一は旧作「置土産」であり、一は「団子坂薄暮」である。前者は冒頭の背景に団子坂菊人形の殷賑を描き、後者は明治の浮世絵師国政が落魄の後、団子坂菊人形の木戸番に身を落したと嘗て伊藤晴雨画伯より聞かされたエピソードに材を得て書上げた近作であつて、未だ筐底に蔵めてゐる。しかしながら私の団子坂菊細工の記憶は殆んど曖昧模糊たるもので、吉原張見世の記憶の確たるに比す可くもない...
更新日: 2020/11/23
19双之川喜41さんの感想

 団子づくし(後半しらず)。 正岡「置土産」「団子坂薄暮」 綺堂「菊人形の昔」半七捕物帖58▫青空文庫▫所収。 龍雨翁「下町の話」 乱歩「D坂の殺人事件」青空文庫▫所収。 坂は 昔は もっと狭かったと言う。