「初看板」の感想
初看板
はつかんばん

正岡容

分量:約40
書き出し:上……つらつら考えてみると、こんな商売のくせに私はムッツリしてていったい、平常《ふだん》はあなたもご存じの通りに口が重たいほうなのに、しかもいたってそそっかしい。これはまあどういう生まれつきなんだろうと、ときどき情なくなることがありますが、ほんとにムッツリとそそっかしいんです。いつかも銭湯で帽子《シャッポ》をかぶり、股引をはいたまま、あわや湯槽《ゆぶね》へ入ろうとして評判になったし、裸で涼んでいて...
更新日: 2021/01/01
19双之川喜41さんの感想

 落語家の 出世物語である。 日本国も戦に勝ったりして  沸き立っていた頃の 時代背景が 万歳の声と共に 描かれている。 細かい ためになる芸談が 続くので  大学の落語研究会に いる人などは お読みになった方が良いかもしれないと 感じた。