「旅への誘い」の感想
旅への誘い
たびへのいざない

織田作之助

分量:約15
書き出し:喜美子は洋裁学院の教師に似合わず、年中ボロ服同然のもっさりした服を、平気で身につけていた。自分でも吹きだしたいくらいブクブクと肥った彼女が、まるで袋のようなそんな不細工な服をかぶっているのを見て、洋裁学院の生徒たちは「達磨さん」と称んでいた。しかし、喜美子はそんな綽名をべつだん悲しみもせず、いかにも達磨さんめいたくりくりした眼で、ケラケラと笑っていた。「達磨は面壁九年やけど、私《うち》は三年の辛抱...
更新日: 2025/03/22
8eb05d040692さんの感想

切なくもあり美しい話だと思った。はたして、また巡り会うことはあるのだろか。

更新日: 2024/04/25
19双之川喜41さんの感想

 妹の学資を 捻出(ねんしゅつ)するための 無理がたたって 姉は 若くして あの世に 旅立つ。妹も 海外勤務の 希望が 首尾(しゅび)良く 認められて 外地に 旅立つ。姉の 無念を 晴らすかのように 誘われた 旅立が 錯綜(さくそう)する。深く心を 打つ 作品と想った。

更新日: 2022/10/17
鍋焼きうどんさんの感想

素朴で美しい姉妹の絆に感涙した。

更新日: 2021/01/12
e5185a43e730さんの感想

切なく悲しいが 美しい。

更新日: 2016/08/06
YELLOWテントマンさんの感想

題名から旅の醍醐味を紹介する文章かと勘違いした。内容は予想外であったが、悲しくも爽やかな素晴らしいストーリー、お薦めです。 オダサクの他の作品も読んで見たくなった。