菊池寛
芸のためなら 色々やるもんだなあ。 くそ経験主義が至上なら 文筆業界は アル中 薬物中 生活破綻者の溜まり場になるのと同様に 役者も そんなことまでして 取材元に 頼るんだと感じた。
芸を極めるとはこの事なのかと感嘆した。人生のすべてを芸能に捧げる藤十郎の、恐ろしくも美しい姿が浮かびあがってくる。 日本は恥の文化だというが、両者がぶつかりなるべくしてなった悲劇がより藤十郎の凄味を引き立てている。 戯曲のままの「藤十郎の恋」も読んだが、より臨場感あふれる文章となっていて違った面白さがあった