「水族館」の感想
水族館
すいぞくかん
初出:「モダン TOKIO 圓舞曲」世界大都會尖端ジャズ文學1、春陽堂、1930(昭和5)年5月8日

堀辰雄

分量:約31
書き出し:1私は諸君に、このなんとも説明のしやうのない淺草公園の魅力を、出來るだけ完全に理解させるためには、私の知つてゐるかぎりの淺草についての千個の事實を以てするより、私の空想の中に生れた一個の異常な物語を以てした方が、一そう便利であると信ずる。ところで、さういふ物語をするためには私に二つの方法が可能だ。それはその物語を展開させるために必要な一切の背景を——たとへば劇場とか、酒場とか、宿屋などを全く私の空...
更新日: 2022/08/14
19双之川喜41さんの感想

 一糸纏わぬ姿で 泳いでいるのが 魚だから 題名の つけかたは 上手くいったと いえるであろう。筋立ては 込み入っており 踊り子の 出待ちを するような 気合の 入った ファンが 非業の死を 遂げるまでの 話しである。詩味は ほぼなく らしからぬ 作と 言わざるとえないと 感じた。