「巣立ち」の感想
巣立ち
すだち
初出:「新女苑 第三巻第一号」1939(昭和14)年1月号

堀辰雄

分量:約26
書き出し:彼女は窓をあけた、さうすると、まるでさういふ彼女を待つてゐたかのやうに、小屋《コッテエヂ》のすぐ傍らの大きな樅《もみ》の木から、アカハラが一羽、うれしさうに啼きながら飛び下りてきて、その窓の下で餌をあさり出した。けさもまた霧雨がふつてゐるのである。もう七月だといふのに、さうやつて窓をあけてゐると、寒いくらゐだ……はじめのうちはよく彼女は、その小鳥に何かやらうと思つて、いそいで食物の殘りをもつてきて...
更新日: 2020/08/10
19双之川喜41さんの感想

 逃がしてやった アカハラかもしれない 小鳥が ミミズを 喰わえてやって来る。コッテエヂで 彼がそれを見て 「これが人生さ」と言う。月並みであると 感じてしまった。