山小屋で 蛇が 脱皮したので 白い抜け殻が 戸袋に 残っていた。脱皮の頃は 蛇は 動作が 緩慢になるという。著者は 小さな仕事や 大きな仕事を 控えているけど なかなか 着手に 至らない。リルケの詩を 想起したりして 無意味なようでもある 時間を 過ごす。掘は 蛇に 自分を なぞらえて 脱皮の 前の 怠惰ということにする。あるある感が 伝わって来ると 感じた。
大事な仕事が有るのに、関係ない事をしてしまったりするもの。試験前なのに、急に掃除がしたくなったり、関係ない事に思索を巡らしたりするもの。人間は機械ではないので仕方がない。そんなことも無駄ではないと思うが、作家も大変そうだな。