「マダム貞奴」の感想
マダム貞奴
マダムさだやっこ
初出:「婦人画報」1920(大正9)年2~4月

長谷川時雨

分量:約77
書き出し:一人一代の伝を委《くわ》しく残そうとすれば誰人《だれ》を伝しても一部の小冊は得られよう。ましてその閲歴は波瀾万丈《はらんばんじょう》、我国新女優の先駆者であり、泰西《たいせい》の劇団にもその名を輝かして来た、マダム貞奴《さだやっこ》を、細かに書いたらばどれほど大部《たいぶ》の人間生活の縮図が見られるであろう。あたしは暇にあかしてそうして見たかった。彼女の日常起居、生れてからの一切を聴《き》いて、そ...
更新日: 2025/07/31
艚埜臚羇1941さんの感想

  芳町の 名妓 奴が 川上貞奴である。伊藤博文が 後ろ盾に いたという人も いるらしい。米国での 海外公演では ペテン師に 引っ掛かり 誇張ではなく 一座で 乞食より ひどい 日々を やり過ごした こともあったようだ。眼差しに なんとも 色気が あったと いう人は多い。世界的な 名女優が 日本で 活躍したとは 知らなかった。