堀辰雄
作者のリルケは 彼の分身でもあるマルテを 死の傍に立たせ 剰りにも弱い神経の持ち主である マルテは 生き難いようにも見えるけど 本の流れに逆らいながら 読まなければならないと言う。 言わば 鳥瞰図の示したわけで 読み手は ここから 指針を 自ら 見つけ出せば 少しは役に立つかもしれないと感じた。