「人形の家」の感想
人形の家
にんぎょうのいえ

島村抱月

分量:約170
書き出し:人物トル※ルト・ヘルマーノラ(ヘルマーの妻)醫師ランクリンデン夫人ニルス・クログスタットヘルマー家の三兒アンナ(三兒の保姆)エレン(女中)使の男場所ノルウェーの首都クリスチアニアにあるヘルマーの家(大建物の内部を幾家屋かに仕切つた一つ)第一幕居心地よく趣味に富んで、それで贅澤でない設備の一室、奧、右手は廊下へ通ふ扉、左手はヘルマーの書齋に通ふ扉、それから前によつて窓、窓の傍に小さい圓テーブル、二三...
更新日: 2022/04/06
19双之川喜41さんの感想

 長い間 たくさん人形の飾ってある 家についての戯曲と 私は思い込んでいたけど 当たらずとも 遠からじだった。 生まれた町には 何か便宜があるのではということで 夫と子を捨ててしまうのは 展開にめりはりをつけるためには やむを得ないといえ かなり 無理筋と思う。

更新日: 2017/11/23
ec538f32331eさんの感想

旧文体であるが読みやすかった。1879年(明治12)の作品であることを考えると、女性の独立は当時斬新的で、観客、或いは読者をあっと言わせたことと思う。主人公ノラの行為が、女性の意識に与えた影響(フェミニズム?)は大きいと思うが、はたして、ノラは子供達からも離れ、経済的にも一人立ちができるのかと疑問に思った。 この作品によりイプセンが世界的な劇作家となり、100年以上たった今でも世界中で人気のある戯曲であるとうなずける。