長い間 たくさん人形の飾ってある 家についての戯曲と 私は思い込んでいたけど 当たらずとも 遠からじだった。 生まれた町には 何か便宜があるのではということで 夫と子を捨ててしまうのは 展開にめりはりをつけるためには やむを得ないといえ かなり 無理筋と思う。
旧文体であるが読みやすかった。1879年(明治12)の作品であることを考えると、女性の独立は当時斬新的で、観客、或いは読者をあっと言わせたことと思う。主人公ノラの行為が、女性の意識に与えた影響(フェミニズム?)は大きいと思うが、はたして、ノラは子供達からも離れ、経済的にも一人立ちができるのかと疑問に思った。 この作品によりイプセンが世界的な劇作家となり、100年以上たった今でも世界中で人気のある戯曲であるとうなずける。