「或る探訪記者の話」の感想
或る探訪記者の話
あるたんぼうきしゃのはなし
初出:「新青年 一〇巻一四号」1929(昭和4)年12月号

平林初之輔

分量:約29
書き出し:世の中には色々な職業がある。肉をひさぎ、貞操を売って生活してゆく女があるかと思うとそういう女の上前をはねてくらしてゆく奴もある。泥棒が悪いというなら、泥棒に凶器を売る銃器店や、金物屋もわるいことになる。金貸しが不徳だというなら、金貸しから金を借りる者も共犯者のわけだ。死刑執行人だって、国家の秩序を維持してゆくにはなくてはならぬ職業といえる。悪人のために生活するのが悪いなら、刑事裁判所の役人はみんな...
更新日: 2022/03/21
19双之川喜41さんの感想

 特ダネ記者の 取材の手口が 詳細に書いてある。胎教の 誇張された効果も 前置きとして 述べられている。近頃 流行りの 陰謀論の 浸透の 仕方の くだりも 今日的ではある。文春砲の 取材記者は 眼を 通しておいた方が いいかもしれないと思った。