「江戸川乱歩」の感想
江戸川乱歩
えどがわらんぽ
初出:「新潮 第二七年第一号」1930(昭和5)年1月号

平林初之輔

分量:約4
書き出し:御大典の当時、全国の警察が警戒網を布いて、怪しい挙動風体の者はいちいち検挙拘引していた頃のこと、伊勢の方面へ旅行中であった、江戸川乱歩が突如その筋の取り調べを受けたということである。というのは彼は、昼間のうちは寝ていて、夜になるとうろうろ歩きまわるので挙動不審だというので宿の者が警察へそっと密告したためだったそうである。東京でも浅草公園で夜を明かしたりすることは珍しくないということだ。『一寸法師』...
更新日: 2021/07/16
19双之川喜41さんの感想

 乱歩は 誰にでも少しはある 怪奇趣味を 気付かせては そう言われてみれば そうなんだよと言わせて 何となく 嬉しくなるような ところが 有ったかもしれないと感じた。

更新日: 2016/08/29
さんの感想

平林さんの江戸川さんへの考えは、自分も幾つか共感するところがあった。確かに、彼は明暗の明の方にはあまり興味を示さず、暗の方に興味を示していく傾向が確かに存在していると思う。グロテスクな描写も然り、殺人に対する描写も然り。 江戸川さんはそういう面でも魅力を感じるし、人間性の方も暗澹としている感じも魅力的に自分的には映ってしまう。 この作品に関係はないが、江戸川さんの作品を好きになれて本当によかったと常々思う。