乱歩は 誰にでも少しはある 怪奇趣味を 気付かせては そう言われてみれば そうなんだよと言わせて 何となく 嬉しくなるような ところが 有ったかもしれないと感じた。
平林さんの江戸川さんへの考えは、自分も幾つか共感するところがあった。確かに、彼は明暗の明の方にはあまり興味を示さず、暗の方に興味を示していく傾向が確かに存在していると思う。グロテスクな描写も然り、殺人に対する描写も然り。 江戸川さんはそういう面でも魅力を感じるし、人間性の方も暗澹としている感じも魅力的に自分的には映ってしまう。 この作品に関係はないが、江戸川さんの作品を好きになれて本当によかったと常々思う。