「木曽の怪物」の感想
木曽の怪物
きそのえてもの

――「日本妖怪実譚」より

――「にほんようかいじったん」より初出:「文芸倶楽部 日本妖怪実譚」1902(明治35)年7月

岡本綺堂

分量:約7
書き出し:これは亡父の物語。頃は去る明治二十三年の春三月、父は拠《よんどこ》ろなき所用あって信州軽井沢へ赴いて、凡《およ》そ半月ばかりも此の駅《しゅく》に逗留していた。東京では新暦の雛の節句、梅も大方は散《ちり》尽《つ》くした頃であるが、名にし負う信濃路は二月の末から降《ふり》つづく大雪で宿屋より外へは一歩《ひとあし》も踏出されぬ位、日々炉を囲んで春の寒さに顫《ふる》えていると、ある日の夕ぐれ、山の猟師が一...
更新日: 2023/11/18
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昔の地方には怪異譚が日常生活の延長線上に普通にあった。