「卑怯な毒殺」の感想
卑怯な毒殺
ひきょうなどくさつ
初出:「サンデー毎日特別号」1927(昭和2)年1月号

小酒井不木

分量:約13
書き出し:病室の一隅には、白いベッドの掛蒲団の中から、柳の根のように乱れた毛の、蒼い男の顔が、のぞいていた。その顔の下半分には、口だけが孔《あな》となって、厚い繃帯《ほうたい》がかけられてあった。ベッドの脇には干物《ひもの》のように痩《や》せた男が立っていた。彼は兀鷹《はげたか》のように眼をぎょろつかせて、病人の不思議な感じのする顔をじっと睨んでいた。床頭台上《しょうとうだいじょう》に点ぜられた台附電灯の光...
更新日: 2016/12/11
34e630d257ffさんの感想

毒殺に失敗した男と復讐に来た男の話。 予定調和ではあるけれど、そこまでの話術が上手いなあ。残った男の人生が知りたい。