「肉腫」の感想
肉腫
にくしゅ
初出:「新青年」1926(大正15)年3月
小酒井不木
分量:約9分
書き出し:
一「残念ながら、今となっては手遅れだ。もう、どうにも手のつけようが無い」私は、肌脱ぎにさせた男の右の肩に出来た、小児の頭ほどの悪性|腫瘍《しゅよう》をながめて言った。「それはもう覚悟の上です」と、床几《しょうぎ》に腰かけた男は、細い、然《しか》し、底力のある声で答えた。「半年前に先生の仰《おう》せに従って思い切って右手を取り外して貰えば、生命は助かったでしょうが、私のような労働者が右手を失うという...
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更新日: 2017/02/27
ひずみんさんの感想
切り取った体の部位がまだある錯覚をすることはあると聞く。そのとき人は、動かせない部位をどう感じ取るのか疑問はある。
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