「三つの挿話」の感想
三つの挿話
みっつのそうわ
初出:三つの挿話は「暮畔の家」「昼顔」「秋」の三篇から成る。暮畔の家:「時事新報」(夕刊連載の「東京新風景」第10回目に「本所」の表題で。)1931(昭和6)年3月21日、22日、24日、25日、26日、27日、加筆訂正後、「墓畔の家」の表題で「作品」に。1932(昭和7)年4月号、昼顔:「若草」1934(昭和9)年2月号、秋:「文藝」(「挿話」の表題で。)1934(昭和9)年2月号

堀辰雄

分量:約44
書き出し:墓畔の家これは私が小学三四年のころの話である。私の家からその小学校へ通う道筋にあたって、常泉寺《じょうせんじ》(註一)という、かなり大きな、古い寺があった。非常に奥ゆきの深い寺で、その正門から奥の門まで約三四町ほどの間、石甃《いしだたみ》が長々と続いていた。そしてその石甃の両側には、それに沿うて、かなり広い空地が、往来から茨垣《いばらがき》に仕切られながら、細長く横《よこた》わっていた。その空地は...
更新日: 2021/03/06
19双之川喜41さんの感想

 森鴎外の 渋江抽斎 に出てくる常泉寺が 堀の十代の頃の遊び場で 懐かしく思うあまり 書かれたようで 挿話は あまり 面白いわけではない。