「乱歩氏の諸作」の感想
乱歩氏の諸作
らんぽしのしょさく
初出:「東京朝日新聞」1929(昭和4)年1月5日

平林初之輔

分量:約3
書き出し:江戸川乱歩氏の作を『新青年』所載「悪夢」と「孤島の鬼」と二つ読んだ。「悪夢」は氏の旧作「白昼夢」などとともにグロテスクをねらった作品である。四肢も耳も口もつぶれて、肉塊のような存在となっている廃中尉とその細君との変態的性生活を描いたものである。江戸川氏の想像力の怪異さはある意味で、世界の文学にも類例のない程のもので、この作品でも、そういう人間を性的享楽の対象に考えだしたいうことは私たちを驚嘆させる...
更新日: 2021/03/27
19双之川喜41さんの感想

 乱歩の作品には 詩がありそうで 詩がない。 この批評が 当を得ていることもあるけど 逆に 詩がなさそうで 詩がある場合もあると 思われる。