「華やかな罪過」の感想
華やかな罪過
はなやかなざいか
初出:「朝日 一巻九号」1929(昭和4)年9月号

平林初之輔

分量:約42
書き出し:一「貴方《あなた》が人殺しをして、生々しい血糊で汚れた手を妾《わたし》に見せておまけに『俺は盗みもしてきたんだよ、つい一分前まで、仲よく話していた友達を、いきなり絞め殺して、そいつの懐から、ほらこの通り蟇口《がまぐち》をぬきとってきたんだ』なんて言いながら、ほんとうに血だらけな手でその蟇口を自慢そうに妾の眼《め》の前へぶら下げてみせたとしたら、妾は貴方を憎めるでしょうか?怖気《おじけ》をふるって貴...
更新日: 2022/04/05
19双之川喜41さんの感想

 女の独白体で  話は進み  冒頭に 相手の死を 暗示するので 謎解きものかと 早合点すると  これは大違いで  女の相手の男は  劇場で 当て付けに服毒自殺を するという 筋立てであるけど まが持たないようなところが  無いわけではないと感じた。