「一日中の楽しき時刻」の感想
一日中の楽しき時刻
いちにちじゅうのたのしきじこく
初出:「東京毎日新聞」1909(明治42)年9月24日

石川啄木

分量:約1
書き出し:復啓、以前は夕方に燈火《あかり》のつく頃と、夜が段々更けて十二時が過ぎ、一時となり一時半となる頃が此上なき樂しきものに候ひしが、近頃はさる事も無御座候。樂しき時刻といふもの何日《いつ》よりか小生には無くなり候、拂曉に起き出でて散歩でもしたら氣が清々するかと存じ候へども、一度も實行したことはなし、何か知ら非常に急がしき事の起り來るを待設くる樣の氣持にて、其日々々を意氣地なく送り居候、然し、強ひて言へ...
更新日: 2020/12/19
7f27843862d2さんの感想

日常のささやかな出来事を綴った作品。何気ないところから楽しきことを見つけようとされている。