「南部の鼻曲り」の感想
南部の鼻曲り
なんぶのはなまがり
初出:「新青年」1946(昭和21)年2月

久生十蘭

分量:約35
書き出し:これからする話を小説に書いてくれないかね、と玉本寿太郎がいった。玉本は開戦初期の比島戦でトムプソン銃にやられて左脚を四分の三ほど短くされたが、終戦後は、じぶんからなんとか局の通訳を買って出て、毎日いそがしそうにしている。「まあ、やめておく」と私がいうと彼は、「みょうなやつだな、終いまで聞きもしないで。君はいつか『日本人としても立派な日本人は、アメリカ人になっても立派なアメリカ人になるだろう』といっ...
更新日: 2019/10/29
19双之川喜41さんの感想

 題名の意味は  鮭ではなく  日本の血を引く  アメリカ人の 話である。 日系の主人公は 日本に対して  複雑な感情を持ち  かなりの 頑固者である。 敗戦後の神宮外苑で  この 主人公と再会し旧交を温める。 ルビが振ってあるけど 英語なので 少し手こずることはあると感じた。