読み終わったあと、人というものを信じてみたくなる感動作。 「愛する人と引き離された女性の復讐」とだけあらすじを聞いていたが、そういった響きとは全く異なる印象。哀しくも愛すべき人間達の群像劇に思える。視点が切り替わってみるとどの登場人物もみな自分なりの正義があり、みな愚かな部分があり、けれど奥底に善を持ち、そして必死に生きている。
やはり大衆文学として一二を争う小説だと思います。 文章は一貫して読みやすいですし、昼ドラやメロドラマ、報復劇といった感想に傾きがちですが、私個人としては一人の力強い女性の人生を追体験できたような気持ちでした。 菊池寛の作品で一番お勧めしたい小説です。
続きが気になって、一気に読みました! お勧めします。
超面白かった。当時新聞連載で、きっと読者をワクワクさせていたことでしょう。映画、ドラマ化されたのがうなづける。著者の女性感や欧米崇拝感がうかがわれる。東京、湘南、箱根が舞台になっていたので、親近感を持った。
面白いです。どんどん引き込まれました。最後の最後まで仕掛けがしてありますね。泣けます。当時の大人気が伺われます。