「『鉢の子』から『其中庵』まで」の感想
『鉢の子』から『其中庵』まで
『はちのこ』から『ごちゅうあん』まで
初出:「「三八九」復活第四集」1932(昭和7)年12月15日

種田山頭火

分量:約11
書き出し:この一篇は、たいへんおそくなりましたけれど、結庵報告書ともいうべきものであります。井師をはじめ、北朗兄、緑平兄、酒壺洞兄、元寛兄、白船兄、樹明兄、そのほか同人諸兄姉の温情によって、句集が出版され、草庵が造作されました。おかげで私は山村庵居の宿題を果すことが出来て、朝々、山のしずけさ人のあたたかさを満喫しております。ここに改めてお礼とお詑とを申し上げる次第であります。一昨年——昭和五年の秋もおわりに...
更新日: 2022/04/11
19双之川喜41さんの感想

 漂泊の 詩人といっても  村人から見れば  ただの乞食 で  川棚温泉の山裾の地を  借り入れる約束が まとまりかけたのに  村に住んでいる確実な保証人を 二人たてられなくて 失敗した。 行乞は 引きこもりの対極に あり 木の葉の音 木の実の音 を聞きつつ あてもなく放浪する。