「春の賦」の感想
春の賦
はるのふ

薄田泣菫

分量:約5
書き出し:一また春が帰つて来た。病にかかつてこのかた、暑さ寒さが今までになくひどく体にこたへるので、夏が来ると秋を思ひ、冬になると春を恋しがる以外には、何をも知らない私は、ことしの冬が近年になく厳しからうとの前触れがやかましかつただけに、まだ冬至も来ないうちからどれほど春を待ちかねたことか。とりわけこの三、四年、病気と闘ふ気分のめつきり衰へてきた私は、自分の病躯《びやうく》に和やかな、触りのよい春を見つける...
更新日: 2025/04/05
8eb05d040692さんの感想

春を待ちわびるのは生命の本質なのかも知れない

更新日: 2021/07/02
bc43847ac151さんの感想

空を飛ぶ仙人になると決意して修行してきた人でも、やっぱり春の野山の素晴らしさとは離れがたい。病床にあると余計に春の良さがわかるのかも知れません。