「山吹」の感想
山吹
やまぶき

泉鏡花

分量:約49
書き出し:序山吹の花の、わけて白く咲きたる、小雨の葉の色も、ゆあみしたる美しき女の、眉あおき風情に似ずやとて、——時現代。所修善寺温泉の裏路。同、下田街道へ捷径の山中。人島津正(四十五六)洋画家。縫子(二十五)小糸川子爵夫人、もと料理屋「ゆかり」の娘。辺栗藤次(六十九)門附の人形使。ねりものの稚児。童男、童女二人。よろず屋の亭主。馬士一人。ほかに村の人々、十四五人。候四月下旬のはじめ、午後。——第一場場面。...
更新日: 2019/10/29
19双之川喜41さんの感想

 不思議な筋立てで 幻想的と言うか  人形遣(つか)いの爺は  初めて出会った 婦人から 心中を誘われる。 修善寺物語を 意識したような 下りもあり  読んでおいた方が 良いかなとも思われる。