「わが敬愛する人々に」の感想
わが敬愛する人々に
わがけいあいするひとびとに

北原白秋

分量:約6
書き出し:凡てが小生には復《また》と得難い哀《かな》しい省察の時を与へて呉れました。色々と小生の近状を御配慮下さる方々に、ただ小生が健全で如何なる苦痛と羞辱とにも耐え忍び得る程、敬虔な勇気ある状態に自己の霊《たましひ》を温めつゝある事をお伝へしたいと思ひます。文芸の汚辱者として高品な某文芸新聞の譏笑を受けた事に就きましては、それらの凡てが真実で無かつたにせよ、小生は今更何等の弁解も致し度く御座いません。哀れ...
更新日: 2019/10/29
19双之川喜41さんの感想

 姦通罪の疑いて 訴えられた白秋が 書いた詫び状である。 当時は 刑法犯と なるようなことを  しでかしたけれど  不起訴にはなったようである。 もし 今でも この 罪が現存していたら  世の中は 相当 混乱するだろうと思った。