「手紙」の感想
手紙
てがみ
初出:「ヴアリエテ 第四号」三才社、1934(昭和9)年1月1日

堀辰雄

分量:約5
書き出し:野田君また惡いさうだね。だから言はないこつちやない。ぢつと寢てゐたまへ。病氣はこつちで辛抱強く馴らしてやるがいいんだ。一度馴れてしまつたら、こんなに可愛い奴はない。池谷さんが死んだんでこれからお葬式に行くところだ。時間が半端なので、いまコロンバンで、珈琲をのみながら、この手紙を書いてゐるんだ。前から君に「オフェリヤ遺文」のことを何か書けと言はれてゐるので、何か書かう書かうと思つてゐたが、この頃僕は...
更新日: 2016/02/13
dba95beb195fさんの感想

背景がわからないなりに興味深く読めた。 堀氏が病気の友人に宛てた手紙で、小林という作家のある作品がどういう心境で書かれたものなのかを考察している。 ものを書きたいという気持ちが分かる人ならば楽しく読めると思う。