「菊あわせ」の感想
菊あわせ
きくあわせ
初出:「文藝春秋」1932(昭和7)年1月号

泉鏡花

分量:約56
書き出し:「蟹《かに》です、あのすくすくと刺《とげ》のある。……あれは、東京では、まだ珍らしいのですが、魚市をあるいていて、鮒《ふな》、鰡《ぼら》など、潟魚《かたうお》をぴちゃぴちゃ刎《は》ねさせながら売っているのと、おし合って……その茨蟹《いばらがに》が薄暮方《うすくれがた》の焚火のように目についたものですから、つれの婦《おんな》ども、家内と、もう一人、親類の娘をつれております。——ご挨拶をさせますのです...
更新日: 2021/06/27
19双之川喜41さんの感想

 饒舌体と言うのでしょうか。 地の文は 在ることはあるけど 会話に仕込まれていて 何とも不思議な雰囲気を 醸し出しています。 ししおどしの 快音が頭のなかで 響きます。