「三枚続」の感想
三枚続
さんまいつづき
初出:「大阪毎日新聞」1900(明治33)年8月9日~9月27日

泉鏡花

分量:約196
書き出し:表紙の画《え》の撫子《なでしこ》に取添えたる清書《きよがき》草紙、まだ手習児《てならいこ》の作なりとて拙《つたな》きをすてたまわずこのぬしとある処に、御名《おんな》を記させたまえとこそ。明治三十五年壬寅正月鏡花一「どうも相済みません、昨日《きのう》もおいで下さいましたそうで毎度恐入ります。」と慇懃《いんぎん》にいいながら、ばりかんを持って椅子なる客の後《うしろ》へ廻ったのは、日本橋人形町|通《どお...
更新日: 2019/10/29
19双之川喜41さんの感想

 軍鶏鍋(しゃもなべ)は 食べ物なのに 鶏に名前をつけて 愛玩鳥(あいがんちょう)としているような 良く判らない御嬢さんに対して 秘かに思いを寄せている 床屋の職人の男の 奮戦ぶりが 描かれている。 美しい江戸言葉が持つ 雰囲気が  素晴らしいと感じた。