「蠅を憎む記」の感想
蠅を憎む記
はえをにくむき
初出:「文芸界」1901(明治34)年6月

泉鏡花

分量:約12
書き出し:上いたづら為《し》たるものは金坊《きんぼう》である。初めは稗蒔《ひえまき》の稗《ひえ》の、月代《さかやき》のやうに素直に細《こまか》く伸びた葉尖《はさき》を、フツ/\と吹いたり、※《ろう》たけた顔を斜めにして、金魚鉢《きんぎょばち》の金魚の目を、左から、又右の方から視《なが》めたり。やがて出窓の管簾《くだすだれ》を半《なか》ば捲《ま》いた下で、腹《はら》ンばひに成つたが、午飯《おひる》の済んだ後《...
更新日: 2022/01/30
19双之川喜41さんの感想

 美文調で 寝ている金坊の 顔にたかるハエを描写する。 弟子たちに手本として示した 小品と 勝手に思い込んだ。 しかし この描写力は 修練して得られるものでもない様な気もしてくる。