「小日向台」の感想
小日向台
こひなただい

大町桂月

分量:約5
書き出し:東京に於ける學校の主もなるものは、幾んど城北の臺地に集まれり。本郷臺の帝國大學、第一高等學校、上野臺の東京音樂學校、東京美術學校、目白臺の學習院、女子大學、早稻田より高田臺へかけての早稻田大學、市ヶ谷臺の陸軍士官學校、陸軍中央幼年學校、戸山學校、陸軍砲工學校、氷川臺の東京盲唖學校、小石川臺の高等師範學校、府立第二高等女學校、女子師範學校など、これ也。さき頃、新たに小日向臺に、帝國女子大學建築地と記...
更新日: 2019/08/09
ハルチロさんの感想

明治時代末期の小日向台(現 文京区小日向)の情景が分かる面白い作品です。現在の東京メトロで位置付けるなら、「新大塚~本郷三丁目」位の地域でしょうか。現在でも、作品中に出てくる教育施設、学校の幾つかは現存しています。文京区のこの辺りは、作品中にある通り急坂が多いところですが、都心の割りに閑静な所なので、本作品片手に散策されるのも一興かと思います。