「桃の雫」の感想
桃の雫
もものしずく

島崎藤村

分量:約234
書き出し:六十歳を迎へて年若い時分には、私は何事につけても深く/\と入つて行くことを心掛け、また、それを歡びとした。だん/\この世の旅をして、いろ/\な人にも交つて見るうちに、淺く/\と出て行くことの歡びを知つて來た。路(岩波書店の雜誌「文學」の創刊に寄す)古い言葉に、この世にめづらしく思はれるものが三つある。いや、四つある。空に飛ぶ鷲の路、磐の上にはふ蛇の路、海に走る舟の路、男の女に逢ふ路がそれである、と...
更新日: 2020/09/09
19双之川喜41さんの感想

 藤村は  愛好 する日本茶の味について 新しい葉はもとより  古い葉を 疎かに しないことが  大切だと説く。 淡わき▫甘き▫渋き▫濃きなどの茶の味が そこから生まれてくると 言う。 いいえて妙である と感じた。