「入れ札」の感想
入れ札
いれふだ

菊池寛

分量:約22
書き出し:人物国定忠治稲荷の九郎助板割の浅太郎島村の嘉助松井田の喜蔵玉村の弥助並河の才助河童の吉蔵闇雲の牛松釈迦の十蔵その他三名時所上州より信州へかかる山中。天保初年の秋。情景秋の日の早暁、小松のはえた山腹。地には小笹がしげっている、日の出前、雲のない西の空に赤城山がほのかに見える。幕が開くと、才助と浅太郎とが出てくる。二人ともうす汚れた袷の裾をからげ、脚絆をはき、わらじをつけている。めいめい腰に一本の長脇...
更新日: 2017/02/06
b9ef941530ccさんの感想

菊池寛の入れ札は、天保年間の関東の親分と子分の別れ話。親分に付いて行ける者を札に名前を書かせて決める話。結局は付いていきたい子分が自分の名を書いたが、只一枚で恥をかく。