田山花袋
小学生 程度の 無意味な 感想を 執拗に 記し とかく 無意味なる 文章を つかうと どうも 感じが 空疎に なって 困る。名文は 書きたくない。充実した 文章を 書きたいと こころがけている。なかなか 想うようには いかないものである。気をつけていても 認知症の おうむのように なりがちで ある。自ら そのことに 気がつく だけでも ましで ほとんどの 人は おなじような 愚にもつかない 文を かきなぐって けっして 反省など しない ものである。