田山花袋
不治の病にかかった妻、その妻が存命中に親戚の女と焼けるような恋に落ちる。妻は嫉妬に狂う。ある決意を胸に主人公の男は二人との想い出の沼を彷徨する。禁断の恋に手を入れた男のその決意とは…
人目を避けて ふるさとの 沼を 訪れたのは その昔 病身の 妻を抱えながら 秘かに 道ならぬ 恋に走ったからである。 蘆荻の深い沼は 言わば 古戦場であり 感傷に 浸りながら 徘徊する。 詩味は そこそこあるけど 趣は薄いと 感じた。