「新しい生」の感想
新しい生
あたらしいせい
初出:「文章世界 第十五巻第四号」1920(大正9)年4月1日

田山花袋

分量:約10
書き出し:吾々はある意味に於ては、即《つ》かなければならない。ある意味に於ては、離れなければならない。しかし、吾々は即くばかりで生きてをられるものではない。また離れるばかりで生きてをられるものではない。即くと同時に離れがあり、離と同時に即がある。これが即ち吾々である。あらゆる矛盾があり、あらゆる撞着のあるのが即ち吾々である。更に言葉を更へて言へば、大きい心ほど、自然に近い心ほど、さうしたあらゆる矛盾したもの...
更新日: 2022/03/22
19双之川喜41さんの感想

 作の陰に 隠されているのは何か 作の表面に こう書いてあるけれども 作者の本当の心持ちは どこにあるか と読者は 考えてみなければならないと 田山は言う。少なからず 啓発されると思った。