雨の日に
あめのひに
初出:「文章世界 第十二巻第十一号」1917(大正6)年11月1日分量:約11分
書き出し:体感学んで積んだ知識で物を言つてゐるやうな人達が多い。そのために、議論が唯の議論で続いてゐて、互にその主張を持《ぢ》して、最終まで理解が来ないで物別れになる。かうした傾向は決して好いことではない。またいくらやつてもつまらないことである。酔ぱらひが互に声を張り上げてその相手を罵つてゐるやうなものである。学問は必要だ。しかし、その学んで得たところを実行に移して行くところに、その学問知識の価値があらはれ...