田山花袋
彼の芸実論が述べられている。一般読者向けでは無いな。
何とか論とするのではなく、読者に委ねるのでも無い。芸術的態度も知識もその時の気分も皆必要で、どうにか説明してやろうとする心持を押詰めていくと、主観客観の境目が現れる…難しいとも言えるし、これほど簡単なものもないと言えるが、その中間に当てられる表現が、あえて「黒猫」なのでしょうね。