「黒猫」の感想
黒猫
くろねこ
初出:「電気と文芸 第二号」電気文芸社、1920(大正9)年9月1日

田山花袋

分量:約5
書き出し:この作は非常に面白い。しかし何故《なぜ》面白いのか。何故かう心を惹くのか。さう思つて考へて見ても、何《ど》うしてもその理由がわからないやうな場合がよくある。例の芭蕉の『昼見れば首筋赤きほたるかな』などもその一つである。非常に面白いけれど、その面白い理由が、説明しようとしても容易に出来ない。(不思議なもんだなア、芸術は?)かう私は思はずにはゐられなかつた。『かへつて、説明出来ないやうな芸術の方が、本...
更新日: 2021/05/05
496b7f29770aさんの感想

芸術の黒猫は気紛れで自由。伴侶になっても、喜べないものの中に入ることはないし、泥の中で喚いても平気で他所に行ってしまうことに悲哀を感じるが、黒猫は一切気にしないのだろう……その自由さは、流石猫様!と思える。芸術と黒猫は不思議な存在だ……。

更新日: 2021/04/25
b53e79cfe52cさんの感想

黒猫の話では無かった、芸実論だった。