「心の階段」の感想
心の階段
こころのかいだん
初出:「福岡日日新聞 第一四四三五号」1924(大正13)年1月1日

田山花袋

分量:約9
書き出し:一十二年は有島君のことだの、武者小路君のことだの、地震だの、大杉君のことだの、いろいろなことがあつた。尠くとも作品そのものよりも、実際的に衝動を受けたことの方が多かつた。それに、私の一身上から言つても、半ば以上を旅に費したりして、しみじみ筆硯《ひつけん》に親しんでゐる暇がなかつた。静かに考へなければならない時がまたやつて来たやうな気がした。島崎君は老年に徹するといふことをその全集の序言で言つてゐる...
更新日: 2021/08/13
阿波のケンさん36さんの感想

実際の死の重み、芸術に対する氏の心構えが述べられている。