「迅雷」の感想
迅雷
じんらい
初出:「電気と文芸 第二巻第六号」電気文芸社、1921(大正10)年6月1日

田山花袋

分量:約7
書き出し:×およそ雷で一番恐ろしいのは、山の上で逢つたことだ。私は日光の山奥でさういふ経験を甞めたことがあつた。雨は車軸を覆すばかりに降る。風は凄じく下から巻きあげる。それに、電光が交叉して、そこでも此処でも雷が轟く。何とも言はれない恐ろしさだつた。日本アルプスの登山者なども、何うかすると、さういふ目に逢ふといふことであつた。さういふ時に注意しなければならないことは、身の周囲に金属をつけておいてはならないこ...
更新日: 2022/02/13
19双之川喜41さんの感想

 育った地は いわば 雷の集積地とでも いうべき 土地柄で 赤城−日光−秩父の 各方面から 雷様が やってきたという。ある時 日頃 仲の悪い 夫婦に 落ちた雷様は 主人の持っていた 金槌に 落雷 続いて 妻の頭に刺していた 簪(かんざし)に 感電し 二人共 絶命してしまったという。罰が あたることは あるのだと 思った。

更新日: 2022/01/19
e658d00a2cd8さんの感想

雷を神の仕業として神鳴りと言うのは面白いですね。