「夏」の感想
なつ
初出:「文章世界 第十五巻第九号」博文館、1920(大正9)年9月1日

田山花袋

分量:約9
書き出し:K君富士見からK君がやつて来て、いろいろな話をした。近年になつて、山にやつて来るものが非常に多くなつたといふこと、何でも百人位は今でもゐるといふこと、さういふ人達はあの停車場前の旅舎や、たのんで置いて貰つたしろうと屋や、その他農家の一間にまで入り込んで行つてゐるといふこと、設備がないから軽井沢のやうには急には行くまいけれど次第に、避暑地としての価値が認められて来ることを尽きずに話した。私の行つた時...
更新日: 2025/01/03
65c8aadc88adさんの感想

川喜 長野県の 富士見高原は 文学作品の里 とも言える。花袋も 夏の間は このあたりで 過ごしていた ようである。彼は 植木職人の技に 感心している。樹木を 苅ったあとに 出てくる 新芽が 美しいと 職人に向かって 語りかける。内容 思想 社会関係 性格描写などを 重視する 芸術とは違った 微妙な 感じのする 芸術という。職人さんは そのように いわれても 答えようか゜ないので そんなもんですかね というのが 面白いと感じた。剪定 恐るべし。