「アカシヤの花」の感想
アカシヤの花
アカシヤのはな
初出:「東京 第一巻第一号」実業之日本社、1924(大正13)年9月1日

田山花袋

分量:約12
書き出し:一たしか長春《ちやうしゆん》ホテルであつたと思ふ。私はその女の話をBから聞いた。しかし、それはその女を主としての話ではなしに、その長春の事務所長をしてゐるS氏の話が出た時に、Bは画家らしいのんきな調子で、莞爾《にこ/\》と笑ひながら言つたのであつた。「君、Sさんは、あゝいふ風に堅い顔をしてゐるけれどもね。あれで中々隅に置けないんですよ」「さうかね?」かう言つた私には、五十近い、それでゐて非常に若く...
更新日: 2020/12/28
19双之川喜41さんの感想

 会社の 上司の子を  孕(はら)んでしまった  タイピスト嬢は 手切れ金をもらって 退職する。 見た目 新婚旅行風の その女を  偶然  駅頭で見かけてしまった。 アカシアの花言葉は  秘密の恋であるという。

更新日: 2018/03/12
ec538f32331eさんの感想

当時の小説には満州を舞台にしたものがよくあり、独特な異国情緒に満たされている。それは異国で生活している邦人達の心もとなさや連帯感に由来しているのだろうか。含みのある結末。