芸術の師は自然なり。 また 学者では芸術作品、特に偉大なる小説などを書くことはできない。 人生を描くのは研究者ではダメなのだ! 広い知識は必要だ。それは経験であり、決して若いうちから備わるものではない。しかし、蟻の生態を20年研究観察した学者がどんな芸術作品を世に産み出せるというのか? けだし、 女を抱いたこともなく、虫どもの交尾を見ている輩に何を期待するのか! 来るべき時が来れば、小説の一本でも書ける気がする年齢に余はなってしまった。それは、大いなる錯覚なれど、青春への憧憬であり復讐であり、人生をやり直したいと思う後悔でもある。 平凡なサラリーマンにしかなれなかった人生、誰が余の作文など読むというのか? 日曜の夜は愚痴になるのが常だ。