「女の温泉」の感想
女の温泉
おんなのおんせん
初出:「婦女界 第二十五巻第六号」1922(大正11)年6月1日

田山花袋

分量:約15
書き出し:一女に取つての温泉場——関東では伊香保が一番好いといふのは、昔からの定論であるらしかつた。果してさういふ風にあの湯が効目《きゝめ》があるか何うか。それは知らないけれども、細君同伴で一まはりも湯治して来れば、屹度子供が出来るなどゝ言つたものであつた。兎に角あそこは女に取つて好い温泉場であるに相違なかつた。第一、行くのに便利であつた。上野から足、地《つち》を踏まずに行く事が出来た。それに、山も大して深...
更新日: 2022/02/18
19双之川喜41さんの感想

 一 関東では 伊香保が 1番良いという。1まわり 湯治すれば 子に 恵ぐまれる という。ニ 塩原。渓流としては 塩原。温泉としては 箱根。三 修善寺。長岡。熱海。伊豆山。湯河原。四 赤倉。五 和倉。瀬浪。六 城崎。七 別府の 蒸し湯 砂風呂。八 家事を忘れて 寛げるのであれば 温泉ならば 何処でも 極楽と 感じた。