「季節の変るごとに」の感想
季節の変るごとに
きせつのかわるごとに
初出:「美しい暮しの手帖 八号」1950(昭和25)年7月

片山広子

分量:約6
書き出し:季節の変るごとに、武蔵野はそれより一足先きに春秋の風がふき、霜も雪も早く来る、夏草が茂るのも早い。その野原に近い家で何年か暮して来て、毎日の生活には季節の物をたべてゐるのが一ばんおいしく、一ばん経済であることもおぼえた。冬から春にかけ、らくに手に入るものは、野菜の中で一ばん日本人好みの大根で、それに白菜、小蕪、ほうれん草、果物では林檎とみかんをずうつと六ヶ月位たべ通すのである。十二月、正月にかけて...
更新日: 2016/08/31
5d05c421a16bさんの感想

あの時代に、豊かな季節の野菜、果物、戦後の貧しい時代に育ったわたしには、今より豊かな時代があった事が不思議。今の豊かさよりも遙かに豊かだったその時代を壊してしまった戦争!心して平和を守らねばと思う。ビフテキパイって今は何というのでしょう?ラザニア?