「研究したい原子病そのものが 私の体の中にある。」 採血▫解剖にも 教材として 身を差し出し 役に立ちたいとの 意欲が 強かったようだ。 しかし 原子力発電には 反対ではなかった。 感動する。
Wikipediaには「自分の子供を残して死んでゆく悔しさと、自分の専門にかかわる病気と戦争で死ぬ悔しさを訴えたもの」とありますが、私には、我が子と亡き妻への限りない愛情と神への祈りを綴った書のように思えます。神への絶対の信頼、揺るぎない信仰こそが人間の生きる道だと、まもなく孤児となる我が子たちへ伝えたかったのではないかと感じました。私はクリスチャンでも仏教徒でもなく特定の信仰もないのですが、漠然と「神」の存在はあると思っています。人としての凜とした生き方、絶望の中でも信仰と信念を失わなければ光を見出だしていけることを教えていただいたような気がします。