題名は妖怪学だが世の中の不思議に神代からの膨大な資料を使いコックリさんを始めとする多くの古来の予知能力と言われるものを論破した作者の努力には最大限の賛辞を贈りたい。日本近代化のバイブルだ。
円了の創設した哲学堂は 東京の中野にあるので 奇妙な公園が あることは 承知していた。 コックリさんは 下田港から 上陸してきたとは 知らなかった。 水木ファンならずとも 興味深い。
本作品は、文明開化に伴い、西洋科学が流入し、諸事諸般科学的に分析され始めた時代に著された学術書です。書名から、民俗学的、伝承的なものかと思われましたが、心理学に基づき、前時代まで解明困難であった、孤貍妖怪とみられた事象を科学的に分析されています。正しく“正体見たり枯れ尾花”といったところを明解に説いています。
コックリさんって明治からあったのか…!今は忘れられた民間療法や迷信。占いなんかも紹介されていて、凄く面白いです。妖怪と言うよりは、民俗学的?遠野物語みたいな?世の中の迷信一覧!こんなものを探していました。チラッと真面目に何でそれが起きるのか考えてもいます。