井上円了
本作品は、明治時代に催された講演の速記を書き起こしたものです。学問的に「妖怪」を解き明かすというのが面白いです。「文明開化」とはいえ、地方に行けば、伝承、伝説、風習が人々に信じられていた時代でしょうから、これを科学的に解明するのは、学術的に価値があったのかも知れません。研究結果が楽しみです。